~ミャンマー日用品事情~

■何から何まで中古での商品が売られているこのミャンマー。

消費してナンボという文化が先進国から浸透し始めているのは確かですが、それは都市部、富裕層のごく一部。物資が少ない時代が長かったのか、物を大事に扱う考えは根強いようです。道端に見られるのは有る程度専門的に特化した中古屋さんから、只々、家にあるガラクタをかき集めて風呂敷を広げた者もいます。

私が現地で個人的に利用したものと言えば、この中古の工具たち。新品中古、混在のこの商品たちを日の出とともに近くの倉庫から出して並べ、日が暮れる頃には綺麗さっぱりその倉庫に片付かれる。商品の質はまあ疑問はあるかもしれないが、比較対象の新品もMade in China。中国製の物が何から何まで粗悪だと言うわけでは無いがミャンマー国内で流通する中国の商品と日本国内で販売されるそれとはまた品質の差が有るのは事実。

新品であろうが無かろうが、どうせいつ壊れるかも分からないならと割りきってこの店でレンチ数本を購入。「質は大丈夫なのか?」と店の親父に不毛だと知りながらも聞くと「Ok, Ok」。そりゃOKと言うだろう。。

気前がイイのか、「もし問題があればそのレンチを持ってこい」、と。保証では無い。「持って来い。」と言ったのみ。もし折れたレンチを持ってきたらその親父はシラバックレるか、もっと錆びた同等品をくれるだろうか。。。幸いカーバッテリーの交換を数回のみでそのレンチに問題は発生していない。

話は戻りますが、ミャンマーで高価でも高品質なものが売れる時代がいつ来るのか、そしてこの市場で中古の商品での可能性を膨らませる事ができるのかが、工具1つ取っても、我々中古取扱業者の課題であり面白みなのでしょうか。

■おまけ -町の携帯屋さん?-

先述の風呂敷広げて中古の携帯を売っている兄貴。見た目は普通の携帯、液晶割れ、電池無しの携帯から何に使えるか分からないボロボロのリモコンまで色々取り扱ってます。

売るというより、座って隣の仲間と一日中お喋りするのがメイン。

都市部ではこのような「個人商店」が沢山みられます。