骨董品入門:青磁 諏訪蘇山

■砧青磁とは

骨董品は種類が多く、掛け軸、焼き物、古道具、作家作品など、
全てを一括りにして骨董品として呼ばれてます。

その中でも陶芸家である諏訪蘇山を入手する機会が多かったので
ご紹介させていただきます。初代は明治から大正にかけての陶芸家で、
当代は4代目にあたります。

諏訪蘇山は陶器の種類の一つである「青磁」を取り扱います。
青磁の発祥は中国で、中国陶磁器の中でも代表的な焼き物の一種となります。

透明感ある薄い青緑色の磁器で、不透明の釉薬(うわぐすり)が
かかり青磁が白く透けている物を中国では「粉青色」と呼びます。

これを日本で再現させたのが諏訪蘇山となります。
それを日本では砧青磁(きぬたせいじ)と呼びます。

砧青磁といえば蘇山、蘇山と言えば砧青磁と言われるほどです。

■陶印と襲名

諏訪蘇山の陶印は、初代が楕円、2代目がまる、3代目が角印、
4代目が三角印です。

見た目や共箱ではわかりづらいですが、
本体の底にある陶印での判断が必要となります。

襲名年はそれぞれ、
1922年に2代目が襲名
1970年に3代目が襲名
2002年に4代目が襲名となり、
今、市場でよく出てくるものは2代目もしくは3代目が多いです。
左が角印の3代目
右が丸印の2代目