-ロレックス- デイトジャスト年代別モデルの違い(目利き)
■ デイトジャスト4桁モデル(1600系)

デイトジャストの4桁モデルのご紹介です。
この4桁デイトジャストの型番は一般的に知られているロレックスの型番の法則にはあてはまらず、
独自の法則でなりたっています。
この4桁デイトジャストの型番の下一桁の数字、
これはベゼルの形状による違いで素材は違っていても型番は同じものになります。
製造年は1948年~1977年でシリアル番号は6桁~5番台となります。
1600 ポリッシュベゼル(つるつる)
1601 フルーテッドベゼル
1603 エングレーブドベゼル
キャリパーはいずれも1560→1570(マイナーチェンジ)で、カレンダー早送り機能はありません。
ベルトは5連ジュビリーの巻きブレスか、3連オイスターブレスが使われており、
商品特定のさいには、本体とあわせてベルトの年代やクラスプの形状の整合性を確認します。
備考
横穴 あり
風防 プラスチック
ルーレット刻印 なし
前モデルは REF.6305 REF.6605でデイトジャストの初期型にあたります。
■デイトジャスト5桁モデル(16013系)プラ風防モデル

続いて、デイトジャストの5桁モデル(プラスチック風防)をご紹介させていただきます。
この5桁モデルは下一桁のみが一般的に知られているロレックスの型番の法則に当てはまります。
考え方としては、先にご紹介した4桁モデルの型番に下一桁(素材の意味)の数字が一つ追加されたものとなります。
製造年は1978年~1987年でシリアル番号は5番台~9番台となります。
16013 フルーテッドベゼル+k18/SS素材
16014 フルーテッドベゼル+k18WG/SS素材
16030 エングレーブドベゼル+SS素材
※SS=ステンレス
キャリパーは3035で、一般的に旧機械と呼ばれる機械です。
旧機械はカレンダーを調整する際、日付の数字を送り及び戻しができます。
(新機械は進めることしかできません)このカレンダーの機能により、
次の項目でご紹介する型番16233に搭載されている機械が
旧機械なのか、新機械なのかを見極めることになります。
ベルトは2種類
62523(5連ジュビリーブレス空洞)16233用ブレス
62510(5連ジュビリーブレス空洞)16234用ブレス
備考
横穴 あり
風防 プラスチック
ルーレット刻印 なし
■デイトジャスト5桁モデル(16233系)

この型番のデイトジャストから風防がプラスチックからサファイヤクリスタルへとかわります。
またこの16233系はおおきく3種類にわかれます。
旧機械
新機械(前期)
新機械(後期)
デイトジャストはこの16233系から一般的なロレックスの型番の法則に完全に当てはまります。
製造年は旧機械~新機械(前期)のものが1988~1993年。
シリアル番号はR番~S番となり、新機械(後期)のものは1993~2001年製造でシリアルU番~K番となります。
型番の表記は、機械が違っても3種類とも同じ16233で表記されます。
16233 フルーテッドベゼル+k18/SS素材
16234 フルーテッドベゼル+k18WG/SS素材
16200 ポリッシュベゼル+SS素材
機械は2種類 旧機械と呼ばれる3035か、新機械の3135のいずれかです。
旧機械はカレンダーを調整する際、日付の数字を送り及び戻しができます。
新機械はカレンダーを調整する際、日付の数字を送る(進める)ことしかできません。
この違いによって内部の機械が旧機械なのか、新機械なのかを見極めます。
前期・中期・後期の見極めは横穴の有無と機械の新旧です。
内部の機械が旧機械 →16233旧機械
内部の機械が新機械で横穴がある → 16233新機械(前期)
内部の機械が新機械で横穴はない → 16233新機械(後期)
備考
横穴 ありorなし
風防 サファイヤクリスタル
ルーレット刻印 なし
■デイトジャスト6桁モデル(116233系)

このモデルから型番は6ケタとなります。
またこの6桁モデルの途中から、文字盤の外周にルーレット刻印が追加されます。
このルーレット刻印の有無によってこの6ケタモデルは前期と後期にわかれます。
ルーレット刻印があるものが後期型となります。
前期と後期、型番の数字はいずれも同じです。
前期は2002~2004年製造、シリアルはY番~F番となり、
後期は2004~2008年製造、シリアルはD番~M番となります。
116233 フルーテッドベゼル+k18/SS素材
116234 フルーテッドベゼル+k18WG/SS素材
116200 ポリッシュベゼル+SS素材
5桁モデルとの違いはベルトが無垢ブレスと変更になっています。
16233系はベルト駒部分5連うちの中央の3列部分は空洞でしたが、
116233系は中身が埋まっています。(ベルトの型番62523→63203CL)
また夜光の位置がバーの先端からバーの中に移動しています。
本体にかんしてもラグ部分がつや消し仕上げからポリッシュ仕上げへと変更されています。
サファイヤガラスの6時位置の部分に
2001年頃のモデルから透かしクラウンがすこしずつ搭載され、
2004年位にはほとんどのモデルに透かしクラウンが搭載されています。
また116200のデイト表示には、赤黒仕様(奇数日は赤、偶数日は黒)と、黒のみの2パターンあります。
備考
横穴 なし
風防 サファイヤクリスタル
ルーレット刻印 なしorあり
■デイトジャスト6桁モデル(116333系)デイトジャストⅡ登場

このモデルからデイトジャストⅡとなります。
ルーレットに型番とシリアルが刻まれているので、商品特定は容易かとおもいます。
製造年は2009年~となります。
機械も3135→3136へと変更されました。
ブレスも、5連プレジデント無垢ブレス→3連オイスターブレスへと変更されており、す。
ケースサイズも41mmとおおきくなりました。
116333 デイトジャストⅡ k18/SS 41㎜
116334 デイトジャストⅡ k18WG/SS 41㎜
116300 デイトジャストⅡ SSオールステンレス 41㎜
備考
横穴 なし
風防 サファイヤクリスタル
ルーレット刻印 あり
デイトジャストの進化をまとめると下記のとおりになります。
デイトジャスト4桁モデル(1600系)
↓
デイトジャスト5桁モデル(16013系)プラ風防モデル
↓
デイトジャスト5桁モデル(16233系)
↓
デイトジャスト6桁モデル(116233系)
↓
デイトジャスト6桁モデル(116333系)デイトジャストⅡ
そして今年の2016年。
バーゼルにてデイトジャストの新作が発表されました。
「デイトジャストⅡ」→「デイトジャスト41」
内部の機械も3136から3235と新しくなり、
ベゼルも従来よりも幅が狭く、文字盤がおおきくなるとのことでした。
デイトナの新型もふくめ、夏頃に新しく販売されるので今から楽しみですね。